検証する時間がなくても、録画だけは必須
感覚的に自分のトレードはプラスになっていると分かるタイプの方は、必ずしも検証から入らずに、実践を重ねてトレード技術を磨いていくのも一つの方法です。多くの方は、仕事や勉強の合間にトレードしていると思うので、検証作業の時間的な負担は大きいですからね。
ただし、その場合でも 録画の見返しと自分のトレードの言語化だけは必ずやってください。トレード中はお金が実際に動いているため、その場の判断が正しかったかどうかを冷静に検証するには、録画が欠かせません。
エントリーポイント、経済指標や要人発言による値動き、スプレッドの拡大、約定の滑りなども、録画があれば客観的に確認できます。自分ではいいタイミングで入れたと思っていても、録画を見返すと 実際には遅れていることはよくあります。録画があるからこそ、自分の癖や改善点にも気づけるんです。
さらに、ある検証パターンを見つけたときに、過去の相場で同じパターンが機能していたかどうかを確認する場面でも、録画は非常に役立ちます。
検証で“自信の持てるパターン”を作る方法
もし3ヶ月ほどトレードしても勝てない場合は、各パターンの「勝率・ペイオフレシオ・損益」を記録してみてください。自分も一時的に勝てなかった時期はこの方法で検証を行い、無駄なトレードを減らして厳選トレードができるようになりました。
たとえば、以下のようなブレイク系のパターンを検証していくとします:
✅ ラウンドナンバーのブレイク
✅5分足以上のレンジブレイク
✅当日の高値・安値ブレイク
✅直近の高値・安値ブレイク
CSVなどで管理する方法もありますが、検証の条件は日によって変わるため、私はあえて使わず手動で柔軟に対応しています。
一定期間ごとに結果を集計すると、収益がプラスのパターン/マイナスのパターンがはっきりしてきます。たとえば、当日高値・安値ブレイクがプラスになっているとします。
そこからさらに細かく条件を分けて、
✅ボラがあるときにブレイクした場合
✅ボラがないときにブレイクした場合
このようにパターンを細分化し、それぞれについて「勝率・ペイオフレシオ・トータル損益」を出していきます。
そして、納得のいく数字になるまで検証を繰り返す。それによって、自信を持って狙えるパターンが明確になっていきます。この作業を地道に続けることで、勝率・期待値の高い自信のあるパターンがどんどん増えていきます。
結果として、安定して勝てる引き出しが増え、自信を持ってトレードできる状態が出来上がっていきます。正直、地味で手間のかかる作業ではありますが、感覚に頼らず数字で期待値の有無を見極めるには検証は必要だと思います。