初心者が順張りから始めるべき理由

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相場が良ければ順張りは勝ちやすい

自信のあるポイントを見つけるためには、まず順張りから始めるか、それとも逆張りから始めるかで迷う方も多いと思います。

逆張りは、勝率が高くなりやすい一方で、1トレードで狙えるpips数は少なくなりやすいです。順張りは勝率がやや下がる傾向にありますが、大きな値幅を狙いやすいというメリットがあります。なお、ここでいう順張りは、ラインのブレイクアウトを指します。

逆張りの勝率が高くなりやすい理由は、順張りが「上がるだろう」と未来に期待してエントリーするのに対して、逆張りは「すでに上がった」という事実に対してエントリーするため、反発が起こりやすいポイントで入りやすいからです。

対して、順張りが大きな値幅を狙いやすい理由は、そのライン付近に損切り注文や新規の順方向のエントリーが集中しており、ブレイクと同時にそれらが一気に巻き込まれることで、急激な値動きが発生しやすいためです。

どちらにもメリット・デメリットがありますが現在の相場環境を踏まえると、私は順張りから始めるのが適していると考えています。

たとえば、かつてドル円が100円台で横ばいを続けるようなレンジ相場が中心だった時期であれば、逆張りから始めるという選択肢も有力だったかもしれません。2024年と比べるとボラティリティはやや落ち着いてきたものの、現在でも十分な値動きがあるため、順張りの方が初心者でも勝ちやすいと感じています。

実際、私がXを見ている限り、 100万通貨に近づいてきたトレーダーや、100万通貨以上打てるようになったトレーダーの多くは、順張りメインでトレードしてます。

「最初から順張りと逆張りの両方をやればいい」という意見もありますが、私は反対です。両方に手を出してしまうと、「なぜ勝てなかったのか」が見えづらくなり、トレードの検証も難しくなってしまいます。

順張りであれば、一瞬の動きで3pips、相場が良ければ5〜8pipsを狙える場面もあります。しかし、最初から逆張りに絞ってしまうと、こうした順張りのチャンスを逃してしまうことになります。

同じ値動きを逆張りで取ろうとすると、ブレイク後の乖離を狙うことになります。この場合、損切り幅が広くなりやすく、リスクも大きくなります。こうしたポイントを初心者が狙うのは、危険が大きすぎると私は考えています。(※この点については、別の章で詳しく解説します)

一方で、順張りには、「相場が良ければ多少のミスがあっても勝てる」という明確なメリットがありますが、逆張りは相場が良くても判断をミスれば負けます。初心者のうちは、皆が勝てるポイントで、当たり前のように勝つ技術を身につけることが何より重要です。

また、意外と勘違いされがちなのが、「逆張りはボラティリティがなくても勝てる」と思っている人が多いという点です。たしかに、そういった状況でも勝っているトレーダーは存在しますが、それは一部の上級者に限られます。

順張りで負けた経験が、逆張りで勝つ武器になる

ここでひとつ、逆張りと順張りについて重要なヒントをお伝えします。

実は順張りと逆張りは、「エントリーするゾーン」そのものはほとんど同じであることが多いんです。

なぜかというと、多くのトレードチャンスは、意識されているライン付近や当日の高値・安値といった、誰もが注目している価格帯で生まれます。そしてそのような場所では、順張りを狙うトレーダーと逆張りを狙うトレーダーの両方が集まっているため、どちらの手法も成立します。

順張りを繰り返し実践していくと、「このパターンなら綺麗に伸びるな」「このパターンは一瞬だけ高値を更新して、長い上ヒゲをつけてすぐ戻されたな」といった経験が、少しずつ蓄積されていきます。

順張りでは勝ちにくいということは、言い換えれば逆張りの根拠が揃い始めているということでもあるのです。つまり、まずは順張りからスタートして、「この形は勝てる」「この形は勝ちにくい」という判断力を身につけていくことで、結果的に逆張りが有効なパターンも見えてくるようになります。

パターンが分かれば、あとはタイミングさえ掴めれば勝てるようになります。そう考えると、わざわざ最初から順張りと逆張りの両方に手を出したり、逆張りをメインに組み立てる必要はないと私は思っています。

まずは順張りで勝てるパターンを身につけることに集中し、必要に応じて逆張りを取り入れていく。このステップが、最も効率的で再現性の高い上達ルートだと私は思っています。

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この記事を書いた人

最高月収:+495万円
生涯収支:+3,300万円
2024年収支:+1,800万円
2025年収支:+1,500万円(7月現在)

スキャルピングを中心にトレードしている専業FXトレーダーです。損小利大の安定したスタイルで、Xでは毎日、収支を報告しています。

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